不老長寿の秘密、βグルカン

最近はインフルエンザにヨーグルトが効果があると言う研究が発表されている。これはヨーグルトに含まれる多糖体が免疫性の向上に効果があるからと言われている。多糖体と言えばキノコ類に多く含まれるβグルカンも多糖体の仲間だ。

βグルカンはアガリクス、霊芝、ハナビラ茸に多く含まれる。

キノコ食物繊維が多いのはよく知られている。
特に干しシイタケきくらげはその重量の半分以上が食物繊維というまさに食物繊維の王様だ。
日本にはいろいろなキノコがあり、季節ごとに楽しめる。マツタケは高いが秋の味覚の代表だ。

アガリクスや霊芝はサルノコシカケ科に属するキノコで、食用のマイタケもその仲間だ。
サルノコシカケは食用にはできず、一部霊芝のように煎じて飲用するのみだ。中国の歴代の王が不老長寿の薬として珍重したのが霊芝だ。

この不老長寿の秘密がβグルカンだと考えられている。
アガリクスメシマコブ、霊芝などに含まれるβグルカンは強い免疫賦活作用、制癌作用を持つといわれている。
βグルカンは多糖体といわれるもので、サルノコシカケ科に属するマイタケにも含まれており、霊芝等と同等の免疫性が期待される。

βグルカンはマクロファージを活性化させる効果があるといわれている。白血球を構成する一つのマクロファージは、雑菌や死んだ細胞の残骸を食べる。そしてマクロファージが食べたものの中に抗原が含まれていた場合、その情報はヘルパーT細胞に伝えられ免疫系が高められる。

βグルカンはこのマクロファージを活性化させるといわれ、免疫性の向上やガンに対する治癒効果があると期待されている。

βグルカンの含有量が多いキノコは順に鹿角霊芝、ハナビラ茸、タモギタケ、メシマコブマイタケアガリクス、霊芝、冬中夏草だ。