秋の味覚、松茸

キノコの栄養成分としては第一にダイエットに効果のある食物繊維だ。便秘予防に効果を発揮するほか、動脈硬化の予防・改善にも有効。

きのこの食物繊維に含まれる βグルカンという成分は、免疫力を高め、腫瘍の抑制に効果的がある。
カリウムも豊富に含まれており、余分なナトリウムを排出し、高血圧を予防する。

ビタミンB1、「美容のビタミン」ともいわれるビタミンB2ビタミンDのもとになるプロビタミンD(エルゴステリン)などのビタミンも豊富だ。ビタミン B群は高脂血症のほか、糖尿病や動脈硬化の予防・改善する。プロビタミンDは、白きくらげに含まれ、紫外線に当たるとビタミンDに変わる物質で、がん細胞に栄養を送る新生血管を抑えて、がんを縮小させる。

しいたけに含まれる特有の成分エリタデニンは、血中のコレステロール中性脂肪を減らしたり、動脈硬化の改善、血圧降下、脳血管性痴呆症を抑制する。まいたけ特有の成分、X-フラクションはインスリンを正常に保って、糖尿病の予防と治療に効果が有ると言われている。(参照:きのこの栄養成分)

秋の味覚の王様と言えば松茸だが、一般には非常に高価なため滅多に口にする機会がない。


中国などの日本料理店では、中国さんの松茸を安く食べる事ができる。


松茸は世界中でとれるきのこだが、松茸を食べるのは日本人だけだと言う事だ。(10月20日フジテレビ系、テレビ池上彰で面白いほどよくわかる参考)
松茸の独特の香りは欧米人にとっては軍人が一週間履き続けた靴下の臭いに感じるそうだ。この香りは大豆の臭い、醤油や味噌の臭いに共通するものがあり、日本人にとっては良い香りと思えるのだそうだ。


20年以上も前の事だが、韓国へ出張に行くときに大韓航空にのるとキャビン内はニンニクの臭いが充満していやな感じがしていた。欧米人が日本航空に乗ると醤油の臭いでいやな感じがしているのかもしれない。自身の臭いは自分にはわからないものだ。


高度成長後の日本ではコストが高くなってしまい山林が放置され、松林の手入れが行き届かず松茸が取れなくなったとされる。松茸は他のキノコと違い朽木にはできず生きた松の根に寄生するとされる。


松茸は一般に傘がまだ大きく開いていない物を珍重するが、味は傘が大きく開いた物がおいしいそうだ。これは値段も半分ほどで、もし買って食べる事があれば傘の大きいものがお得だ。


松茸ににたきのこにバカ松茸というきのこがあるとの事だ。まつたけより後に見つかったためにバカという名前がついているが、本当は松茸よりもおいしいとの事だ。機会があれば食べてみたいものだ。


いずれにしても接待か悪い事でもしなければ満足できるだけ松茸を食べる事が出来ない。高度成長で自然をないがしろにしたつけが出てきたのだろう。